WordPress へようこそ。こちらは最初の投稿です。編集または削除し、コンテンツ作成を始めてください。
ブログ
-

2026年 年頭所感 川連一豊 — Eコマースの展望を見据えて —
新年を迎え、謹んでご挨拶を申し上げます。旧年中は格別のご厚情に預かり、心より御礼申し上げます。
2025年は、年始の私の大予測の通り、社会・経済ともに大きな変化が続きました。JECCICAとしては、新しい理事を迎え、皆様のご支援とご協力のおかげで、大きく代わり始めています。そして私たちは新たな一歩を踏み出そうとしています。
・2025年を振り返って
2025年は、生活やビジネスのデジタル化とテクノロジー化、AI化がさらに加速した一年でした。特にEコマース業界では、消費者ニーズの多様化やテクノロジーの進化により、サービスの質や利便性が大きく向上した年となりました。社会全体が「より便利に」「より安心に」を求める流れがある中、11月のブラックフライデーの爆発的な売上以降、物流が破綻してきています。バケツの水が弱いところからまさに流れ出ている状態です。また、コロナ禍から始まったEコマースへの流れがいったん止まったと思われる事象も多く発生していて、Eコマースへの投資が一気に止まった年でもあります。物価高になり、物流が破綻した結果、リアルへ戻ろうとする勢いが年末に向けて加速していました。
・2026年のEコマース予測
2026年のEコマース市場は、さらなる拡大と深化が見込まれています。AIやビッグデータ、顧客や在庫などの一元管理の活用が一層進み、パーソナライズされた購買体験が標準となっていくでしょう。ありえないほどの猛暑、大雨や竜巻と言った今まででは有りえない荒天、そして大地震への恐怖の中、否応なくサステナビリティへの意識が高まっていくと考えられます。コスト高とは言え、環境配慮型のサービスやエコ商品の取り扱いが増加していくと思われます。
また、当然ながら、オンラインとオフラインの垣根がますます低くなり、オムニチャネル戦略が企業成長の鍵になっていくことは間違い有りません。当然、日本国内だけではなく、越境ECの需要もますます高まり、グローバルへの進出が一層加速するのは必然となります。長い期間と失敗ノウハウからようやく越境ECについてもノウハウや実績が溜まってきていますので、これからが本格的な越境ECの成長期になります。
・今後の取り組み
大きな目線で世界を見ると、米国と中国の問題、その問題から受益を得ているベトナムを始めとする東南アジアの国々、ドイツやフランスといったEUとUKのさまざまな動きも私たちにかなり影響が出てくると考えられます。
変化の激しい時代だからこそ、そこにはチャンスが多いのは歴史が物語っています。柔軟な発想と超高速のアクションで、今まさに天の利、地の利、人の和で新しいビジネスを作っていく絶好の大きなチャンスだと言えます。
JECCICAは一般社団法人ジャパンEコマースコンサルタント協会から完全非営利型の一般社団法人ジャパンEコマースコンサルティング協会へと2026年2月より始動いたします。新たなコンサルティングの場としてのプラットフォームを目指していきたいと考えていますので、引き続き、皆様のご指導ご鞭撻を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
最後に本年が皆様にとって素晴らしい一年となりますことを祈念いたしまして、年頭のご挨拶とさせていただきます。
代表理事 川連一豊
そろばん2級 書道6段 ヤマハデジタルプロコース卒業
浜松南高校普通課卒業 愛知大学法律経済学部卒業
学生時代より音楽活動を行う。1988年ヤマハ世界大会出場
ベストキーボードプレイヤー賞2年連続受賞などTVCM、TV番組、CGの制作に関わる。
インターネットでは楽天市場 2003年ジャンル賞受賞
楽天にて、モバイル講師 HTMLメルマガ講師
他ネットショップに関わる講師多数
2004年6月30日までソフトプレン株式会社営業課長
ネット店舗の店長兼任
2004年7月1日 独立
2004年8月11日 有限会社SAVAWAY設立
2009年9月ネットショップのおもてなしを出版
2012年システム流通総額1500億円を突破
取引数3500社以上のネットショップ、ネット通販企業
50名以上のECコンサルタントを輩出 -

2026年 年頭所感 江藤政親
新年あけましておめでとうございます。
皆様におかれましても、良い年でありますよう心よりお祈り申し上げます。
さて、JECCICA創立以来ずっと続けております年頭所感。
僕の役割としましては、temuやtiktokSHOPなどEC関連のまじめな話は優秀な他の方にお願いするとして、僕はちょっと変わった話担当ということで、本年もよろしくお願いいたします。
昨年、EC業界のみならず、ビジネス界隈でトップキーワードだった「生成AI」皆様はどれぐらい利用されましたでしょうか?
ChatGPTだGeminiだ、中国だアメリカだと競合同士のリリース合戦に対して、「生成AI驚き組」と呼ばれるインフルエンサーたちがSNSで「あれがすごい!これがすごい!」とたいして実務として利用せずにワーワー騒ぎ立てている現状にうんざりしたのではないでしょうか?
中には「AIが心を持つ」みたいなおバカな妄想を影響力ある有名人たちが、投資家たちや情弱な人たにちに向けて詐欺師同然ように平然と発言しているので困りものです。
もちろん、それに近いレベルでの利用方法はあるにしても、生成AIのアルゴリズムが人間の脳のようなニューラルネットワークになっているわけでもなく、中身は味噌と糞ぐらい違うわけですから、心なんて持ちようがありません。日本語の文脈だって読み取れてないのが現実です。
あくまで何兆、何京といった膨大なクエリー数の確率論によって導き出された回答であることは絶対忘れてはいけないし、すべてをゆだねてはいけない。
楽天やAmazonなどが独自AIで様々な取り組みをしていますが、一般情報とコンバージョンうん%の購買関連情報では桁がゼロ2つ以上違う圧倒的なデータ不足おいて、とてつもなく精度が低く、いつまでたっても満足できないサービスになると断言できます。
僕が故宮松さんと一緒に日本イーコマース学会を8年前に作りましたが、その前身は、早稲田大学でECがAIをどう利活用していくかに対してのコンソーシアムで、有識人と有志を募り1年間毎月研究会を実施していたことからはじまります。
その時点でAIは、確率論的に画像、言語、音声に関しては人間より精度の高いものとして君臨しつつありました。
正解あるものに近づける確率論は膨大なデータ量により人間のミスよりも精度の高いものに進化できます。
そして、このAI戦争のど真ん中ですら、生成AIサービスの提供企業であるOpenAIやGoogleなどは、人間の目でチェックした正解データを購入し続けていて、AIに覚えこませています。
何よりも恐ろしいのは、目視データを提供している企業はほぼ1社で独占状態であるということです。
急激に伸びた世界的生成AIバブルともいえるこの状態は、このような限られた世界で作られています。
また、膨大なデータ量の中、現在、だれも生成AIの詳細なアルゴリズム変更による影響の度合いはわかりません。
サム・アルトマンですら、もうアンコントラブルな世界で、彼の発言は希望的観測でしかすぎません。
それは100%正しいですか?の問いに対して当の本人でさえも100%が言えなくなっている。
ゆえに、不確定要素の多い状態の中、未来に対してコミットできるたった数名でこの生成AIバブルは引き起こされているとも言われているのです。
この常識を前提に、生成AIを実務に取り組むことを考えたら、「AI驚き組」に踊らされることなく、着実に効率的で効果があるツールを選択できると思います。
まさか、チャッピーに全ベットして、彼のいうことを全部うのみにして経営してませんよね?
それこそ、「サピエンス全史」の著者のベストセラー「NEXUS」の話通りになってしまいます。
2026年は、資料、画像、動画、戦略、エージェントは精度が着実にあがってくると思いますが、それに伴い戦略コンサルやデザイナー、コーダー、プログラマー、ディレクター、そして発注側など、ほぼ全員のビジネスマンが生成AIが導き出す成果物に対して、前述したとおり、すべてをゆだねることはなく、自分の目で最終チェックをしないと成果を出すことは厳しいと考えています。
つまり、最新成功事例の情報は常にインプットする必要があると思います。
2026年JECCICAはコンサルタントのコミュニティからコンサルティングのマッチングコミュニティへと進化し、皆様が情報の目利きになれるため常に情報発信し、またそのコミュニティを形成してまいります。
引き続き2026年もJECCICAをご愛顧承りますよう心よりお願い申し上げます。
〜2026年の年頭所感を昨年ひっそりと亡くなったえとコミ同志ひろりんこと廣川雄一氏に捧ぐ〜
専務理事 江藤政親
自ら1999年よりネットショップ運営に携わり、立ち上げ1年半で月商4500万円を達成。
コンサル指導店舗200社を年商1億円以上へ導く。
商店街から一部上場会社まで規模、業界を選ばず
必要に応じて、商品開発、人材教育、入社面接、経営戦略、資金繰り対策とすべての経営スキルに精通。
現場知る情熱的指導法は、定評が高く、会社顧問、 コンサルティング、講師として活躍。
サポート実績企業は1000社を超え自ら著書3冊を持つ。
過去指導した人の中でネットショップノウハウ本を17人の人が書いている。 -

2026年 年頭所感 石郷学
「内側を磨く人だけが、道具を武器にできる」
新年あけましておめでとうございます。旧年中は大変お世話になり、誠にありがとうございました。
年のはじめに、何を書くべきか。数字やトレンドを語ることも大切ですが、今年はもう少し“根っこ”の話をしたいと思います。先日、渋谷サクラステージで行われた「SAKURA CREATOR’S MARKET XG」に足を運びました。
404 Not Foundのプロデューサー・石川武志さんに誘っていただいたのですが、そこで、ひと目見て「何かが違う」と感じるクリエイターに出会いました。
福岡出身のイラストレーター、chikame*さんです。線は繊細なのに、世界観は揺るがない。色づかいはやさしいのに、作品全体から放たれるエネルギーは確かに強い。話を聞くうちに、その理由が少しずつ見えてきました。
彼女は、中学生の頃に一度、絵をやめています。小学生の頃は、息をするように絵を描いていたそうです。しかし中学で、「圧倒的に絵の上手い子」と出会い、心が折れた。
「筆を折った、という感覚に近かったです。傷つきたくなくて、描くのをやめました」
その話を聞いたとき、映画『ルックバック』が頭に浮かびました。描くことが好きだからこそ生まれる、比較と挫折の痛み。
彼女自身も、「初めて見たとき、“私だ”と思いました」と語っていました。それでも、絵への想いは消えなかった。
ただ、「もう一度描く」勇気が持てなかったのです。美大には進まず、進学校から一般大学へ進み、経済を学び、社会に出ました。
本屋で働く中で、アートと世界観をセットで伝える展示に触れたとき、再び心に火が灯ります。兄から譲り受けたタブレットで描き始めた瞬間、「好き」が一気に戻ってきた。
あのとき折ったと思っていた筆は、実は折れていなかったのです。彼女の作品が印象的なのは、技術だけではありません。
テーマが明確で、思想があります。哲学書を読み、言葉を愛し、「言葉にならない空気や質感を、絵で表現したい」と語る。
代表作のひとつ「Reflect Love」は、「恋に落ちたとき、相手は鏡になる」という発想から生まれた作品です。表現したい内面が先にあり、その手段として“絵”が選ばれている。ここで、強く感じたことがあります。
もし彼女が「絵の上手さ」だけで勝負していたら、今の彼女はいない。比較に疲れ、再び筆を置いていたかもしれません。しかし彼女は、自分が何を感じ、何を吸収し、何を表現したいのか。その内側を育て続けた結果として、絵を“武器”にしました。
これは、絵の話に限りません。AIも、ECも、まったく同じだと思います。どのAIを使うか、どのツールが正解か。
その前に、自分たちは何を表現したいのか。どんな価値を届けたいのか。
内側が磨かれていなければ、AIはただの便利な道具で終わります。ECで言うならば、商品であり、看板であり、思想です。そこが定まらないままツールを入れても、疲弊するだけです。
彼女が描き続けられているのは、「上手くなったから」ではありません。伝えたいものがあり、それに絵が最適だったからです。道具が進化する時代だからこそ、問われるのは人の内側。内面を磨く人だけが、道具を武器にできます。
今日はこの辺で。
皆さんにとって、素敵で“豊かな”一年になりますように。
JECCICA客員講師 石郷 学
(株)team145 代表取締役
-
2026年 年頭所感 矢嶋正明
新年あけましておめでとうございます。
日ごろよりJECCICAの活動を支えてくださる皆さまに、心より御礼申し上げます。
2025年は、生成AIが一気に進化し、普及した一年でした。文章作成、画像生成、動画制作、広告運用、データ分析など、かつて多くの時間を要していた作業が、わずか数十秒で完了するようになり、ECの現場でもその変化を実感された方が多かったのではないかと思います。
そして2026年、こうしたAIの利活用はさらに社会の隅々へと広がり、EC・小売においても大きな可能性をもたらしていくことでしょう。
その一方で、私自身も小売業を営む立場として、AIやデジタル技術が進化している今だからこそ、あらためて大切にしたいと感じていることがあります。年頭の所感として、その点について述べたいと思います。
■ 売り手と買い手ではなく、「同じブランドを愛する仲間」へ
これまで多くの企業は、顧客を会員プログラムやRFM分析によって分類し、「いつから、どのくらいの頻度で、いくら購買しているか」といった数値的な枠組みで把握してきました。新規・既存・休眠・復活といった区分や、多層的なステージランクを設け、CRMやロイヤリティプログラムを通じてLTVを最大化し、長期的な関係を築こうとする取り組みは、今日の小売・ECにおいて欠かせないものとなっています。
こういったCRMが有効であることはわかりつつ、それだけでブランドを使い続けるわけではないことは、皆さんもご理解されていると思います。 たまたま、商品やサービスに興味を持ち、使ってみたら「好き」になり、いつしか「愛着」へと進み、気がつくとこの商品以外は考えられないという状態=「ファン」に至ることは、誰にでもあります。
昨今はSNSが発達したため、こうした関係性は多くの人に可視化され、ファン同士の会話として広がっていきます。企業のSNS担当者である「中の人」も、商品を愛用している顧客も、同じブランドを応援する「チーム」の一員となります。
長年に亘り購入し続けることで応援してくれる人
自らSNSで紹介し、共感を広げてくれる人
炎上が起きても企業やブランドを守ってくれる人
顧客はいつしか「買い手」の役割を超え、ブランドを共に育ててくれる心強い「仲間」へと変わっていきます。
こうした関係を築けたブランドは、強く、長く、深く続いていくものです。
今の小売・ECに求められるのは、「買っていただいて終わり」ではなく、「一緒に歩き続ける関係」をどう設計するか、という視点ではないでしょうか。
■ 4Pを「共感の設計図」として見直す
そのうえで、あらためて「マーケティングの4P(Product/Price/Place/Promotion)」が、顧客と共感を育てるための実務的なフレームとして、見直す価値があると感じています。
● Product(商品)
商品はブランドの「人格」そのものです。
「どんな思いでつくったのか」
「誰の、どんな暮らしに役立ち、どう寄り添いたいのか」
といった背景がナラティブとなり、自分ごと化されると真の価値を生みます。
● Price(価格)
価格は「安ければ良い」というものでもありません。
ブランドの姿勢、生産に関わるコスト、サービスの品質、アフターサポート、そして「すぐに値下げをして顧客を裏切らない」といった誠実さも含めて、顧客の体験価値が積み重なり、価格への納得感が生まれます。
● Place(チャネル)
リアル・EC・SNS等々、メディアの境界がさらにクロスオーバーしていく中で、「どこで触れても同じ世界観と心地よさを感じられるか」が一層重要になります。
AIはデータをつなぎ、体験を支える大きな助けになりますが、その体験に「温かさ」を添えるのは、現場にいる一人ひとりの熱意や愛情だと信じます。
● Promotion(伝え方)
情報が溢れる現代では、本当に好きな人同士が共有する「共感の深さ」が価値を持つ時代です。
AIは文章やクリエイティブを大量に生成できますが、「誰が、誰に向けて、どんな気持ちで届けるのか」という設計は、顧客を最も近くで見ている現場の感覚が不可欠です。
■ 「顧客を見ているか?」という本質的な問い
ここまで「4P」というフレームに立ち戻って自社の在り方を見てきましたが、同時に「顧客(お客様)」を考える必要があります。
私たちが、どんな価値観を大切にしているのか
どんな瞬間に心が動き、人はどんな体験に感動するのか
何をきっかけに「ファン」へと成長するのか
こうした問いを丁寧に追いかけることが、ブランドの持続可能性を支える源泉です。
AIが膨大なデータを処理し、煩雑な作業が一瞬で終わる。
AIによって生産性が向上したからこそ、「共感」「温度」「ストーリー」「コミュニティ」といった、人が生み出せる価値がより一層輝く。
そして、「作り手や関わる人の温もりが感じられるブランド」であることは前提として、「顧客とともに歩むブランドが選ばれる時代」へと向かっていくのではないでしょうか。
デジタルとヒューマンタッチ、効率と共感の融合。
こうした流れを皆さまと共に楽しみながら、小売・ECの未来を一緒に考えていければ幸いです。
2026年も、どうぞよろしくお願い申し上げます。
JECCICA理事・講師 矢嶋 正明
株式会社パインバレー 代表取締役
オフィスWP株式会社 代表取締役
ファッション大手のビームスで25年間勤務。EC事業を立ち上げ、15年間で250億円規模まで成長させる。デジタルマーケティングとDXの担当役員を経験。
得意分野は、EC、オムニチャネル、コミュニティマーケティング。
一般社団法人 日本オムニチャネル協会 フェロー
一般社団法人 コミュニティマーケティング推進協会 フェロー
-
2026年 年頭所感 服部愛子
― 新年のご挨拶 ―
新年あけましておめでとうございます。
会員の皆さま、そして日頃よりJECCICAの活動を支えてくださっている関係者の皆さまに、心より御礼申し上げます。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
さて、ここ数年、私が特に注目している国があります。それがベトナムです。
理由は大きく五つあります。
一つ目は、平均年齢が約30歳と、若くて人口が多いこと。
二つ目は、年間7%前後という高い経済成長が続いていること。
三つ目は、今なお国際的な競争力を持つ人件費水準。
四つ目は、日本に対して非常に友好的で、日本製品や日本式の考え方への信頼が厚い国民性。
そして五つ目が、日本との時差がほとんどなく、ビジネスを進めやすいという点です。
若い人口と経済成長が続く国では、医療・ヘルスケア、消費財、IT、そして越境ECなど、さまざまな分野で今後も市場の拡大が期待できます。
ベトナムはまさに、これから長い時間をかけて成長していく市場だと感じています。
2026年以降を見据えると、中国だけでなく、アジア全体への越境ECはさらに活発になっていくでしょう。
アメリカやヨーロッパではAmazonが中心ですが、中国や東南アジア、中南米では、それぞれの国や地域ごとに強いECプラットフォームが存在します。
この「国ごとの違い」をきちんと理解できるかどうかが、海外展開の成否を分けるポイントになります。
ベトナム経済は、ここ10年以上にわたって安定した成長を続けてきました。
2024年のGDPは約4,300億米ドル、ASEANの中でも上位に位置し、2025年には8%を超える成長が見込まれています。
また、外国企業を呼び込むための税制優遇や手続きの簡素化も進み、ビジネス環境は年々整ってきています。
人口は1億人を超え、その約6割が35歳以下。まさに「人口ボーナス期」にある国です。
教育水準も着実に向上しており、多くの日系企業が、ベトナム人材のまじめさや学習意欲、チームワークの良さを高く評価しています。
医療や健康分野においても、日本の技術や品質に対する期待は非常に大きく、今後さらに需要が広がっていくでしょう。
もちろん、課題がないわけではありません。
行政手続きの分かりにくさ、文化や商習慣の違い、周辺国企業との競争、物流コストなど、簡単ではない部分もあります。
だからこそ、現地をきちんと理解し、信頼できるパートナーと長い目で取り組む姿勢が重要になります。
日本市場は成熟し、競争も激しくなっています。
限られたパイを奪い合うだけでなく、これから発展し、ともに市場を育てていける国へ目を向けてみる。
ベトナムは、その選択肢として非常に魅力的な国の一つではないでしょうか。
本年が、会員の皆さまにとって新たな挑戦と実りに満ちた一年となることを心より願い、年頭のご挨拶とさせていただきます。
JECCICA理事・講師 服部 愛子
物流企業にて物流業務、貿易業務に携わり独立。海外製商品の日本へ輸入。日本と海外との貿易に多くの実績を持つ。日本越境EC協会の立ち上げに参加し、越境EC支援事業をスタート。
中国語、韓国語、英語はネイティブレベルで、中国企業との提携などで多くの実績を持つ。
-

2026年 年頭所感 小宮山真吾
新年あけましておめでとうございます。
皆様、新しい年を迎え、健やかにお過ごしのことと存じます。
おかげさまで、弊社は今年で創業19年目を迎えることができました。2026年が、さらなる技術革新と人の創造性が調和し、新たな価値を生み出す一年となることを願っております。
昨年も生成AIをはじめとする先端技術の進歩が大きく注目されました。特に、汎用人工知能(AGI)へ向けた研究開発が世界的に加速し、社会構造や産業のあり方そのものを変革する段階に入りつつあります。AIが人の仕事を補完し、生産性や創造性を大きく引き上げる未来が、もはや遠い話ではなくなってきました。まさに、技術革新が社会の基盤を塗り替える転換期であると強く感じています。
生成AI市場は引き続き拡大が予測されており、国内外で活用事例が急増しています。しかしながら、日本国内の普及率はいまだ主要国と比べて大きく遅れを取っています。この差が生産性の格差や国際競争力に影響を及ぼす可能性も指摘されており、今まさに“使えるかどうか”が企業の成長の分岐点となりつつあります。
こうした状況を踏まえ、弊社では2026年も生成AIの利便性だけでなく、安全性・透明性・公平性・プライバシー保護といった倫理基準を重視しつつ、正しく活用するための支援に力を入れてまいります。生成AIは、知識の拡張、新たなアイデア創出、地域産業の活性化など、多方面で大きな可能性を秘めています。技術を社会に安全に実装し、人々の生活とビジネスに役立てることが我々の使命です。
また本年も、「地方の企業を元気にする」というミッションを揺るぎない軸とし、地道で実践的な取り組みを続けてまいります。地域ごとの課題に寄り添い、技術と人の力を結びつけながら、持続可能な成長に貢献していく所存です。
本年も変わらぬご支援を賜りますよう、心よりお願い申し上げます。
皆様のご健康とご発展を祈念し、年頭のご挨拶とさせていただきます。
JECCICA特別講師 小宮山 真吾
EC得意分野/経営革新からIT戦略的活用
全国1位、全国高評価講師・講習全国商工会連合会「経営革新塾」あなたの売るを劇的に変える独自の実践型コーチングを取り入れクライアント問題解決から高い評価と実績。
-
2026年 年頭所感 本谷知彦
新年あけましておめでとうございます。
当協会に係わっておられる全ての方々に新年のご挨拶を申し上げます。
Windows95が発売されたのは1995年、翌1996年にはインターネットが少しずつ普及し始めました。私も当時30万円でIBMのデスクトップPC(機種名Aptiva)を初めて購入したことを鮮明に覚えています。そしてその1996年ごろから、ひとつ、またひとつとECへの取り組み事例が登場し始めました。楽天市場がオープンしたのは1997年ですが、実質的には1996年がEC市場元年であると私は考えています。そういう意味で2026年はEC誕生30周年という節目の年です。
この間、EC市場・EC業界では様々な出来事がありました。ECモールの拡大、スマートフォンの登場、SNSの登場、物流のひっ迫、コロナによる追い風、ネット広告がテレビ広告を抜いたこと、フィッシングの横行、越境EC、ネットスーパーの登場、フリマの登場等々、数えきれない出来事が起こりました。そして、これから先はAIでしょうか。おそらく30年間での変化のスピードを上回るレベルで、この先AIがEC市場・EC業界に変化をもたらすと予想されます。
ところで、AIによって今後どのような変化がもたらされるかはいったん脇に置き、節目である30周年を迎えるにあたり、あらためてこの30年で何が変化(進化)したのかを私なりに考えてみました。結論を言うと、変化(進化)したものはハードウエア(種類および性能)、サービス(主にSNS)、ソフトウエア(OMS、WMS、MAなど)、そしてビジネスモデル(ECモール活用、OMOサブスクなど)でしょうか。それと当たり前ですが売るモノおよび売れ筋は常に変化しています。
では一方で変化(進化)していないのは何でしょうか。私には販売するメソドロジーに実は変化が生じていないように思えてなりません。一方で消費者の購買行動はデジタル化社会においてかなり変化しています。その消費者側の変化に対し適切に販売メソドロジーが対応できていないように思うのです。モノを販売することの難しさは永遠のテーマだとの証明なのかもしれませんが、感性、思いつき、思い込み、思想のようなものが先行している気がします。また万人にとって再現性のある事例(つまり販売のメソドロジーの事例ですね)はほんの僅かだと思うのですが、シンプルに事例の発表合戦が盛んなことも、有効性/効率性の観点から疑問に思うことが多いです。もう少し科学的なアプローチができないものでしょうか。
とまあEC誕生30周年を迎えるにあたり、個人的に思うことはたくさんあるのですが、それは追々何らかの機会で発表させていただくこととし、マーケットアナリストである私として、2025年のEC市場規模について述べておきたいと思います。ちょうど1年前の年頭所感では「2024年比で数パーセント前半の伸びで落ち着くだろう」と述べました。しかしながら、複数のリソースをもとにした私なりの2025年の予想は6%台半ば~7.0%あたりです。市場規模に落とし込むと約15.2兆円といったところです。コロナが終息し消費者のリアル回帰でEC市場には逆風が吹いていましたが、ここにきて消費者がECに戻ってきているようです。大きな理由の一つは物価でしょうか。安価なモノをネットで探す消費者が増えているのだと思います。
ともあれ、数字上EC市場は勢いを取り戻しつつあります。微力ながらEC業界の発展に引き続き寄与したいと思っています。本年もよろしくお願い申し上げます。
JECCICA客員講師 本谷 知彦
株式会社デジタルコマース総合研究所 代表取締役
-
2026年 年頭所感 松本誠世
明けましておめでとうございます。
2026年の新春を迎え、謹んでご挨拶申し上げます。
国内のEコマース市場は成熟期に入りつつある一方で、テクノロジーの進化と消費者行動の変化により、いま再び大きな転換点に立たされています。
2025年を振り返ると、生成AIの本格普及は、EC・WEBマーケティングの実務に決定的な変化をもたらしました。商品説明文、広告コピー、画像生成、動画制作、さらにはカスタマーサポートに至るまで、AIは「使えるかどうか」ではなく、「どう使いこなすか」が問われる段階に入っています。2026年は、AIを単なる効率化ツールとしてではなく、顧客理解と価値創造のパートナーとして活用できる企業が、競争優位を築く一年になるでしょう。
また、検索行動の変化も見逃せません。従来のSEO中心の集客から、AIによる要約・推薦、音声検索、SNS内検索など、『検索の分散化』が一気に進んでいます。これからのEC事業者には、検索順位だけを追うのではなく、「どの接点で、どんな文脈で、ブランドが語られるか」を設計する、オムニ検索時代の情報設計力が求められます。
一方で、広告環境は引き続き厳しさを増しています。CPCの高騰、クッキーレスの進行、媒体依存リスクの拡大により、『広告を回せば売れる時代』は完全に終わりを告げました。2026年は、LTVを軸にした顧客育成、コミュニティ形成、CRM・MAの高度化など、既存顧客との関係性をいかに深めるかが、収益構造を左右する鍵となります。
その中で改めて重要性を増すのが、「ブランド」と「ストーリー」です。価格や機能だけでは差別化できない今、消費者が選ぶのは、共感できる理念、背景、そして“人”が見えるブランドです。特に中小EC事業者にとっては、規模ではなく、想いと専門性を軸にした尖ったポジションこそが、AI時代の最大の武器になります。
さらに、物流・決済・越境EC・サブスクリプションなど、周辺インフラも進化を続けています。国内市場の伸びが緩やかになる中、2026年は小さく始める越境ECや、リアルと連動したOMO施策への挑戦が、次の成長機会を生む年になると考えます。
こうした環境変化の中で、私たちECコンサルタントに求められる役割も変わります。単なるノウハウ提供者ではなく、経営者の伴走者として、数字と現場と人の感情をつなぐ存在であること。テクノロジーと人間性、その両立を支援できるかどうかが、これからの価値となるのではないでしょうか。
2026年は、不確実性の高い時代であると同時に、挑戦する者にとっては、これほど面白い時代はありません。変化を恐れるのではなく、学び続け、試し続け、そして仲間とともに前に進む。その姿勢こそが、ECの未来を切り拓く原動力になると信じています。
本年が、協会の皆様、そして日本のEコマース業界にとって、さらなる発展と飛躍の一年となることを心より祈念し、年頭のご挨拶といたします。
JECCICA客員講師 松本誠世
-

2026年 年頭所感 和田務
謹んで新春のお慶びを申しあげます。
昨年お世話になりましたみなさまには心より御礼申しあげます。
2024年のEC業界はAIの社会実装がさらに加速しました。
利用者の意図を汲み取って商品選定や注文変更を自律的にこなすエージェントタイプのAIによる接客が今後ますます本格化しそうです。また生成AIの活用によって個々の利用者に合わせてバナー表示をしたり商品説明文をリアルタイムで最適化したりすることが当たり前になってきそうです。いろいろと便利になる反面、気をつけていないといたずらに押し売りされていたり、意図せず買いすぎていたりするのではと、余計な心配をついついしてしまいます。
『使いこなせるのか?』という不安
誰しも新しい技術に接すると、『自分は対応できるのか?』『使いこなせるのか?』という不安を覚えるものです。まず新しい技術もその普及とともに普遍化してゆくものです。一部の人のためのものが、誰もが利用できる当たり前の状態になってゆくのです。携帯電話やスマートフォンの普及と同じように考えられるでしょう。そして必ずしも使いこなす必要はないのです。現に今、誰もが使用しているスマートフォンはかなりの高性能・高機能であるはずですがそのほとんどの機能は使いこなせていません。ごくごく限られた使用範囲でそれなりに便利に使われているはずです。
大切なのは新しいものへ先入観なく取り組む姿勢だと思います。自分には関係ない、必要ない、時期尚早だ、などとむやみに排除せず前向きに取り組むことを考えてみましょう。
AIの普及がもたらすもの
新型感染症の流行以降、オンラインミーティングやリモートワークが増えたことにより、リアルでお会いする時間がより貴重で大切なものとなりました。AIが普及して便利になることで、人と人の接点や交流がより貴重で大切なものになるのだろうと期待しています。
このように新しい様式や新しい技術によって従来の方法が一時的には失われてゆくように見えますが、逆に新しい価値として見直される、または改善されるものが多くあることも事実だと思います。
2026年への期待
昨年の年頭所感にも書かせていただきましたが、景気と少子化対策は難問です。経済政策と財政改革は長期を見据えた抜本的な再設計・再構築が必要だと思います。目先のことだけ考えた先送りの施策ばかりではなにも改善の余地がありません。経済政策に長けた優秀な人材のご登場を心待ちにしています。また少子化に関してもフォーカスを逆にシニア側に当てるのはいかがでしょうか。健康寿命を延ばしていただき、もっともっと働きやすい環境で働き、稼ぎ、消費していただくことで社会貢献していただくべきかと思います。
個人的には…
私自身も、もっともっと働き、稼ぎ、消費してゆく所存です!(笑)
2024年も不定期ですが2ヶ月に1度ほど、1週間前後福島に滞在しています。年間で30数日、約10%くらいです。実際の仕事は残念ながらほぼ100%東京近郊で行っていますが、ワーケーションの拠点としては酒も肴も美味しくなかなかの好環境だといえます。
今年もなんちゃって多拠点生活を楽しんでゆきたいと思っています。
最後に、JECCICAに関連するすべての方々のご多幸と世界中のすべての人々の平和と安心をお祈りしつつ、2026年の私の年頭所感とさせていただきたいと思います。
本年もどうぞよろしくお願いいたします。
JECCICA客員講師 和田 務
株式会社シーズファクト代表取締役社長 クライアントサイドに立ったITコンサルティングを経営、業務改善、物流といった幅広い視点から行い、企画から運用・保守まで全てのフェーズでのプロジェクト支援が可能。複数のITベンチャー企業の設立・経営に参画し、幅広い人脈を生かしての新規ビジネスの企画、アライアンス提案も行う。